肩コリはなぜ起こる
筋肉の血行不良が直接の原因
●リズミカルな筋肉の伸縮は血行をよくする 肩コリを起こす直接の犯人は、くびや肩の周囲にある筋肉です。
ここは動きがはげしい部位だけに、20以上の筋肉が錯綜して走っています。
その中でも特に肩コリを起こしやすいのが、くびや腕を支える重要な筋肉です。
首は平均5kg〜6kgの重さ、手の重さは3kgあり、それを肩や首でささえています。
では、筋肉に緊張がつづくと、なぜか肩がこるのでしょうか?
まず、筋肉が緊張したときの状態を見て みましょう。
筋肉は、1本の太いかたまりではなく、非常に細い筋線維が数百から数千もの単位で集まったものです。 その中には血管や神経も通っています。
これをまるごとおおっているのが筋膜という丈夫な袋です。
わかりやすくいえば、筋肉は丈夫な袋に中に詰められた素麺の束のようなものと考えてください。 この素麺の束が緊張すると、1本1本の素麺が短く太くなって筋膜の袋いっぱいに広がります。
こうなると、袋はパンパンにかたくふくれ上がります。
力こぶをつくったときに、そこがかたいのは、 筋肉が緊張して太くなった素麺で袋一杯になっているからです。
この袋がパンパンにかたくふくれた状態が「コリ」です。
【 肩コリの起こす9つの理由】
1,冷え
体が冷えていると、全身の血流が悪くなるので肩コリの原因に。
そもそも寒さを感じるだけで体は反射的に緊張して肩コリをまねきやすくなります。
また、運動不足によって冷えが促進されると、筋肉に充分な酸素が行き届かなくなるうえ、 筋肉の中の乳酸などの疲労物質もたまり、頑固な肩コリになってしまいます。
2,かみ合わせなどの口腔トラブル
かみ合わせが悪かったり、虫歯があって片側ばかりでかむなど、左右のアゴの筋肉の使い方が アンバランスだと、筋肉の緊張、疲労から血液循環が滞り、肩コリになることがあります。
また、アゴの関節に何らかの症状が起こる顎関節症でも肩コリが起こりやすくなります。
3,ストレスが多い
仕事やプライベートで精神的なストレスがあると自律神経のひとつで心身を活動モードにする交感神経が 優位になって、体と心が常に緊張した状態に。
その結果、血流が悪くなり肩や首のコリが起こります。
4,前かがみの姿勢をしている
重い頭を全身で支えているので、良い姿勢を意識していないと、つい前かがみの姿勢になりやすく、 首、肩から背中にかけての筋肉に過度の負担がかかります。
特に長時間のパソコン作業などで、下を向いて画面をのぞきこむような姿勢を続けると、肩や首の骨に負担がかかり、 悪化すると神経を圧迫して痛みを生じます。
}
5,胃や腸などの内臓トラブル
胃や十二指腸、肺、肝臓や胆嚢などにトラブルがあるときも、 その症状のひとつとして肩コリが起こる場合も。
また、病気ではなくても胃もたれや食べ過ぎ、腹痛などがあると、 お腹をかばうような前かがみの姿勢になるため肩コリを起きることがあります。
6,眼精疲労
パソコン、テレビ、ゲーム、読書などで長時間、目を酷使することが主な原因。
目が乾く、ピントが合わせにくい、目がかすむという症状が現れます。 目の神経は首や肩の神経ともつながっているので、長時間、目を使い続けると目の筋肉の緊張が首や肩に伝わり、肩コリの原因になります。
7,体形(やせすぎ・太りすぎ・なで肩・胸が大きいなど)
やせすぎの人、なで肩の人は筋肉そのものが少ないので疲れやすく、ちょっとした負担でも肩がコリやすい状態に。
また太りすぎの人は、腕についた脂肪の重みで、肩や首への負担が多くなりがち。
胸が大きい人も、乳房の重みや、恥ずかしさから前かがみの姿勢になりやすく、肩に過度の負担がかかりやすいようです。
8,睡眠不足
ベットやふとんに横になって休むと、それだけで筋肉の緊張がほぐれ、リラックスできます。
滞りがちだった血流もよくなって疲労も解消されますが、睡眠不足が続くと、肩の筋肉や脳の神経が休まる時間が減ることになり、 全身の血行が悪化。
筋肉にたまった疲労物質が排出されないので、肩コリが慢性化しやすくなります。
9,PMS、更年期などホルモンバランスの乱れ
生理前の約10日間は、ホルモンバランスが大きく変化する時期。
自律神経にも影響を与えるため、血行が滞りがちに。
この時期のPMSによる不調のひとつとして、肩コリを強く感じることがあるのはそのためです。
また、女性ホルモンの分泌が減少する更年期の症状にも、慢性的な肩コリがあらわれることがあります。
肩コリはなぜ起こるか?
お問い合わせ |
|
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南1-10-4 K・Iビル2F 電話:03-3314-6640(完全予約制) |